頭をもたげる問題が起きたときの心得

悩み・ストレス

突如、起きた深刻な問題にどう対処するか?

平和な日常生活の中で、ある日突然深刻な問題が起きることがあります。問題は、原因不明の体調不良だったり、予想外の高額請求だったり、契約や法律上のトラブルだったりと、本当にさまざまです。

予想外の問題が降りかかると、脳はネガティブモードに切り替わります。まるで夏の夕立の前に、それまで快晴だった空に突然暗い雲が立ち込めてくるように、気持ちが重苦しくなります。私もそういう経験が少なからずありますが、そのような状況になると心配で眠れなくなり、寝不足になることもよくありました。

特に、問題が発生した直後というのは、強いネガティブな感情に支配されます。つい「なんでこんなことが起きてしまったんだろう」と取り留めのないことを考えたり、「最悪だ、人生終わりだ」と必要以上に悲観的になってしまうこともあります。

ですが、それでは余計に気分が落ち込んで、さらにネガティブなことばかり考えてしまうという悪循環にハマるだけです。そこで、そういう場合にどう考え、どう行動すればいいのかについて思うことを書きたいと思います。

まずは受け入れることが解決への第一歩

まず、「起きてしまったことは仕方がない」と現実を受け入れる姿勢が、解決への最初の一歩です。もちろん、起きないに越したことはなかったのですが、残念ながら現実に起きてしまったのですから、もう受け入れるしかありません。

むしろ、「なぜこんなことになったのか」といった取り留めもない考えに支配されてしまうと、解決のための行動を起こすことすらできなくなってしまいます。

この時の考え方としては、「同じ問題でももっと深刻な事態は大抵ある」ということに意識を向けることです。実際に、起きた問題が考えうる最悪の事態だった、ということはあまりありません。もっと酷い状況だったらどうなっていたか、具体的に想像してみます。そして、「だが、この程度で済んで良かった。まだ運があった」と思うようにしてみてください。

とはいえ、大抵の場合はそう考えたからといって、すぐに気が楽になるわけではありません。そこで、「問題が発生してしまったことを受け入れるには時間がかかるのが普通」と理解しておくことが大事です。

今は気持ちが重くても仕方ない。そう思っておくことで、少しずつ落ち着きが取り戻されていきます。

「案ずるより産むが易し」の精神を持つ

ネガティブモードに入ってしまうと行動するのが怖くなったり、気持ちが縮こまってしまって動く気力がなくなってしまいます。まずは、この状態を打ち破って自分を奮い立たせて行動を起こすことが必要です。

不安でいっぱいになりながらも、解決への第一歩を踏み出すために覚えておいてほしいのが「案ずるより産むが易し」という言葉です。

どうしたらいいか悩み続けていたことも、思い切って行動してみたら意外とすんなり解決できた、という経験はよくあります。私も思い切って動き出して、解決のメドが立ったときに「まさに案ずるより産むが易しってこういうことだな」と思ったことがありました。

とはいえ、やみくもに動いてしまうと、かえって事態を悪化させてしまうこともあります。思い切りも大事ですが、どう動くかを冷静に考える慎重さも同時に必要です。

まず初めにやるべきことは、問題解決に関する情報を集めることです。

今は昔と違って、インターネットで何でも調べられる時代です。(更に最近は生成AIが何でも答えてくれます)これは本当にありがたいことで、問題解決においては大きな助けになります。昔は「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言われていたものですが、今は一時の恥すらかかずに済む時代です。問題解決に関しては、昔より今のほうがずっと有利なのです。

実際、自分が知らないだけで、その問題を解決する手段が意外とたくさん存在していた、などということもよくあります。

ただ注意したいのは、ネット上には信用できない情報もたくさんあることです。(生成AIも誤った回答をすることが少なくありません)その情報が本当に信頼できるものかどうか、しっかり確認することも忘れないようにしましょう。

ネガティブ情報に当たってしまう恐れに対して

しかし、簡単に調べられるのに、なかなか調べる気になれないこともあります。それは、情報を調べているうちに「思っていたより事態が深刻だった」とか「簡単には解決しないかもしれない」といった、自分にとって都合の悪い情報に出くわしてしまうのではないか、という不安があるからです。

それが、解決に向けて最初の一歩を踏み出すのをためらってしまう理由の一つでもあります。しかし、前述した通り、解決につながる有益な情報を得られる可能性がある以上、そこは勇気を持って乗り越えるべきところです。

覚えておいてほしいのは、もしネガティブな情報に当たってしまったとしても、それは早く知ることができて良かったこと、ということです。

問題の深刻さというのは、だいたい時間と深く関わっています。知らないまま放っておくと、だんだん状況が悪くなってしまうのが普通です。だからこそ、より深刻になる前に知ることができたのは結果的に「不幸中の幸いだった」とプラスに捉えることができるのです。

そしてもうひとつ大事なのは、問題の内容によっては「受け入れるしかないこと」も出てくる場合があるということです。

たとえば、完治が難しくて一生付き合っていかなければならない病気というのもあります。そういう場合は、それを受け入れる気持ちも大切になってきます。

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